「三方一よし」の精神でものづくりを担う

太建工業は、1978年（昭和53年）に創業いたしました。ちょうど第二次オイルショックで経済が大きく減速していた頃です。私は「これ以上の底はない」と判断し、在籍していた建設会社から独立しました。実際、徐々にではありましたが、仕事は増え「間違っていなかった」と感じたことを覚えています。

当社は、プラント内のサニタリー配管の設計・施工でご評価をいただいています。それを手掛け始めたのは、まだサニタリー配管用の溶接機械が日本に3台しかない時代でした（NASAが開発した機械です）。ある飲料メーカーのお客様が、その溶接機械をリースしてくださり、私たちは、配管の内側も外側同様になめらかな管の製作に取り組みました。サニタリー配管の黎明期に、技術を磨き始めたのです。常に精度の高いものが求められ、私たちはそれ以上の品質で応えることをめざしてきました。そんな年月の積み重ねで、お客様との信頼関係を築けたと実感しています。

南は沖縄から北は北海道まで、今では私たちのサニタリー配管はさまざまな工場に施工されています。飲料、ビール、調味料などの流体を運ぶサニタリー配管は、お客様から直にご要望をうかがい、仕様書に基づいて設計しています。当社の担当者からの提案も行い、各地域の協力会社とともに、専門企業ならではの品質と工期を実現しています。

お客様―協力会社―太建工業が、「三方一よし」の精神でものづくりに向かうのが理想だと私は考えています。関わった方々すべてが豊かになることをめざして、技術で貢献する会社でありたいです。 代表取締役社長　佐々木 靖太